今年の桜は例年より早く開花し、3月中に満開を迎えました。4月に入ると、すでに葉桜となってしまったところも少なくないでしょう。そんな中、ボスケでは、3本のサクラが現在花を咲かせています。
淡いピンクの八重の花が樹一面に咲いているのが、アサヒヤマザクラです。一般的な大きさよりも小さいまま成熟する性質のため、盆栽や鉢植えなどにも向いている品種です。庭の大きさを問わず、春の訪れを知らせる木として、また、記念樹として置くのに最適な樹木です。
アサヒヤマザクラよりもさらにピンクの淡い花を咲かせているのが、サトザクラです。歴史は、人々がサクラを庭に植え始めた平安時代からと言われています。この頃から品種の育成が行われていますが、往々にして人間の観賞用に改良されてきたため、写真のように花びらの数の多いものや、見栄えのするものを選んで作られています。特徴として、八重咲き、枝垂れ咲きのものが多いです。
数百品種あるサクラのうちで唯一、淡い黄色の花を咲かせるのが、ウコンザクラです。花弁の数が15~20枚もあり、八重咲きです。名前は、ウコンの根を染料に用いたウコン色に由来しています。通常よくあるサクラとは違い、4月中旬が開花の時期となっています。